「最近、抜け毛が増えた気がする」
「髪が細くなってきた」
「トップのボリュームが出にくい」
美容室で、こうしたお悩みを聞くことが増えてきました。
髪のことを考えると、シャンプーやトリートメント・頭皮ケアなどに目が向きがちですよね。
でも、髪も身体の一部。
髪の健康には、毎日の食事や栄養・睡眠・ストレスなど、身体全体の状態も関係しています。
そこで最近、私自身が興味を持っているのが「腸内環境」です。
もともと健康や美容について調べるのが好きな、いわゆる“健康オタク”なのですが、調べているうちに気になったのが、
「腸の状態と髪には、何か関係があるのでは?」
ということ。
今回は、美容師として髪を見てきた経験と、現在わかっている情報をもとに、腸と髪の関係について、できるだけわかりやすくまとめてみます。
腸活と髪の関係|美容師が考える、身体の内側から整える方法
腸活って、そもそも何?
「腸活」というと、ヨーグルトや乳酸菌を思い浮かべる方も多いと思います。
でも、腸活はそれだけではありません。
食事・睡眠・運動などの生活習慣を整えて、腸内環境を良い状態に保つこと。
これが腸活の基本です。
腸の中にはたくさんの細菌が存在していて、私たちが食べたものを利用しながら、さまざまな物質を作っています。
そのため、普段どんなものを食べているかは、腸内環境にも関係します。
そして腸は、消化や栄養の吸収だけでなく、免疫など身体のさまざまな機能とも関わっています。
だからこそ、腸だけを見るのではなく、「身体全体を整える」という視点で考えることが大切なんですね。

腸と髪にはどんな関係があるの?
髪を作るためには、タンパク質や鉄、亜鉛、ビタミン類など、さまざまな栄養素が必要です。
つまり、どれだけ髪の外側をケアしても、身体に必要な栄養が不足していれば、健康な髪を育てることはできません。
例えば、
- 極端なダイエット
- 食事量の減少
- 栄養バランスの偏り
- 鉄やタンパク質などの不足
などは、髪の状態に影響することがあります。
ここで大切なのは、
「腸活をすれば髪が生える」という話ではない
ということ。
腸内環境と髪・脱毛との関係については研究が進んでいますが、現時点では「腸活をすれば薄毛が改善する」と言えるほど十分な根拠があるわけではありません。
私は、腸活を
「薄毛を治す方法」ではなく、「健康な髪を育てるための土台づくり」
くらいに考えるのが良いと思っています。
髪のために、まず見直したい食生活
腸活というと難しく感じるかもしれませんが、特別なことをする必要はありません。
まずは、毎日の食事を少し意識するだけでも十分です。
発酵食品を取り入れる
納豆、味噌、キムチ、ヨーグルトなど、身近な発酵食品を取り入れてみましょう。
ただし、「これを食べれば腸内環境が良くなる」という万能な食品があるわけではありません。
腸内細菌は人によって違うので、自分の身体に合うものを無理なく続けることが大切です。
食物繊維を意識する
野菜だけでなく、
- 海藻
- 豆類
- 大豆製品
- オートミール
- 玄米
- 果物
- オクラ
など、いろいろな食品から食物繊維を摂りましょう。
タンパク質を減らしすぎない
髪の主成分は「ケラチン」というタンパク質です。
ダイエットなどで食事量を極端に減らすと、髪に必要な栄養まで不足してしまうことがあります。
「痩せること」だけを優先せず、髪や身体に必要な栄養もしっかり摂る。
これはとても大切です。
バンコクで手軽にできる腸活
私自身も最近、腸活を意識していて、タイのスーパーなどで手軽に購入できるものを試しています。
その一つが、ヨーグルトドリンク。
Dutch Mill DR-1 Triple Probiotics Mild & Mellow
ラベルを見ると、3種類のプロバイオティクス菌株と、イヌリン+FOSが配合されています。
こうした商品を上手に取り入れるのも一つの方法ですが、
「このドリンクを飲めば髪が増える」
という意味ではありません。
あくまでも、普段の食事を基本にしたうえで、腸内環境を意識するための選択肢の一つです。
私自身も「これだけを飲めばOK」と考えるのではなく、食事全体を楽しみながら取り入れています。

腸活だけじゃない。髪には睡眠やストレスも大切
ここまで腸の話をしてきましたが、髪の健康を考えるなら、腸だけに注目する必要はありません。
睡眠不足やストレス、極端なダイエット、生活リズムの乱れなども、身体や髪に影響することがあります。
だから私は、
腸活=健康的な生活の一部
くらいに考えています。
「毎日完璧にやらなきゃ」と頑張りすぎる必要はありません。
まずは、
しっかり食べる。
しっかり眠る。
適度に身体を動かす。
そして、腸に良い食事を少し意識する。
そんなくらいで十分です。
そして、髪のボリュームや薄さが気になってきたとき、私たち美容師がお手伝いできることもあります。
例えば女性なら、前髪やサイドバング、レイヤーの入れ方を工夫することで、自然にボリュームがあるように見せることができます。
男性なら、トップなど必要な部分だけにポイントパーマをかけて、自然な立ち上がりを作る方法もあります。
髪を増やすことだけではなく、「今ある髪をどうきれいに見せるか」も大切です。
「最近、トップがペタッとする」
「髪が細くなってきた気がする」
そんなときは、髪の状態を見ながら、その人に合ったヘアスタイルをご提案しています。
まとめ|髪は「身体の内側」からも考えてみる
腸活と髪の関係は、まだ研究が進んでいる途中です。
現時点では、
「腸活をすれば髪が生える」
とは言えません。
でも、髪も身体の一部だからこそ、
バランスの良い食事
+
腸内環境
+
睡眠
+
ストレスケア
+
頭皮・ヘアケア
と、身体全体を考えることは大切。
美容師としては、髪型やヘアケアだけでなく、
「いつまでも健康な髪を楽しんでほしい」
という気持ちがあります。
だからこそ、髪のことが気になったときは、髪だけを見るのではなく、身体全体を見直すきっかけにしてみるのもいいかもしれません。
何か少しでも気になることがございましたらぜひ一度ご相談ください。
髪の状態を見ながら、今できるヘアケアやヘアデザインを一緒に考えていきましょう。
みなさまからのお問い合わせお待ちしております。
※ 急に抜け毛が増えた、部分的に髪が抜けた、頭皮に強いかゆみや赤みがあるなどの場合は、自己判断せず皮膚科などの医療機関への相談もおすすめします。